新潟県長岡市 長岡西病院/長岡医療と福祉の里の基幹病院/総合的な医療サービスを提供

診療技術部のご紹介:臨床検査室

臨床検査室では、病気の原因を調べるためや、治療の効果を確認するために様々な検査を行っています。

臨床検査は大きく分類すると、患者様から採取した血液や尿、便、腹水などの体液を用いて調べる検体検査(血液、生化学、一般、免疫、細菌、輸血検査など)と、患者様の心臓やお腹、肺、脳神経などの検査を行う生理機能検査(心電図、肺機能、超音波、脳波など)があり、これらのデータは医師に提供され、病気の診断や治療に役立っています。

​臨床検査は、日々進歩を遂げ、最新の技術と質の高い検査が求められています。臨床検査室ではスタッフ8名で、患者様の診断や治療に貢献できるよう 『正確な測定結果をより早く医師に届けられるように』 努力を続けています。緊急の患者様にも対応し、24時間体制で検査を行っています。

検査室受付・採血室

検査受付では、医師からの検査指示の入力などをしています。また、尿検査の案内や、採血指示のある患者様の採血を行っています。採血という医療行為に対する不安を少しでも軽減するために、スタッフ一同、丁寧な対応を心掛けております。
採血方法で影響を受ける検査項目があるため、信頼性のある検査結果を報告できる様、手技の熟知に努め日々努力しています。
採血の際には、ウイルス感染などから患者様の安全を守るため、手袋をして採血させていただきます。
採血の取り間違え防止のため、患者様ご自身の名前をお伺いしております。
【以下に該当する場合は採血担当者に申し出てください】
  • 採血時に気分が悪くなられたことがある方
  • 消毒用アルコールにアレルギーがある方
  • 止血用テープにかぶれる方
  • 血液透析中の方
  • 乳房切除術を受けられた方
  • 血液をさらさらにするお薬(抗凝固薬、抗血小板薬)を服用中の方
  • 採血を行うことに不安や心配がある方
採血中や採血後に気分が悪くなった時や、強い痛みやしびれがあった時にも申し出てください。 採血後は揉まずに3~5分程度圧迫して止血してください。(揉むと内出血を生じることがあります。また、圧迫が弱いと採血部位から出血することがあります)。

臨床検査値の基準値

検体検査部門

一般検査(尿・便検査等)

尿は血液が腎臓で濾過された老廃物で出来ています。尿検査では尿中の様々な成分(糖、蛋白、潜血など)や細胞(赤血球、白血球など)をみることで糖尿病や、腎臓病などの様々な病気や病態判断に役立ちます。また、便検査では潜血反応を調べ、大腸がんの早期発見などの検査を行っています。他には、脳脊髄液、胸水、腹水などの検査も行っています。

※潜血…肉眼では見わけられない微量の出血

血液検査

血液の中を流れている細胞(白血球、赤血球、血小板など)の数をみることで、貧血や、炎症の程度の判断や、出血傾向の判断などの検査を行っています。また、形態を器械や顕微鏡でみて、ウイルス感染や血液の病気(白血病など)の判断をする検査も行っています。

他には、止血機構の異常や血管内の血栓の有無の可能性を調べたりする、血液凝固、線溶の検査も行っています。

細菌検査

検体(尿、便、血液、痰、膿など)に、どんなバイ菌(細菌)がいるのか、または病気の原因となっているバイ菌はどれか、などを調べています。バイ菌はとても小さいので培地と呼ばれる寒天に薄く塗り、発育しやすい35度で一晩育てます。検体にバイ菌がいれば菌の塊ができて目に見えるようになります。その後、そのバイ菌はどんな名前か(同定検査)どんな薬が有効か(感受性検査)を調べます。

バイ菌には何千という種類がありますが、よく耳にするものを挙げますと、肺では肺炎球菌、インフルエンザ菌、結核菌、レジオネラ、尿では腸内細菌とよばれる大腸菌やプロテウス、クレブシエラなどがいます。また、院内感染の原因となるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などの検査も行っています。

生化学検査

血液を遠心分離して、自動分析装置で肝機能検査(AST、ALTなど)、腎機能検査(BUN、CRE、UAなど)、電解質検査、脂質検査(TC、HDL-C、LDL-C、TG)、糖質検査(GLU、HbA1C)、蛋白質(TP、ALB)、感染症検査(肝炎ウイルス、HIVなど)、血中薬物濃度検査などの測定を行っています。至急検査では30分~45分くらいで結果を報告できます。

免疫血清検査

体内に細菌やウイルスなどの病原体が侵入すると、体を守ろうと病原体に対する抗体が産生されます。体内に病原体が侵入した際に生産される抗体の有無を調べ、病気の診断を行っています。

また、特定の癌などの時に上昇する腫瘍マーカーや、ホルモン量などを調べています。

輸血検査

安全な輸血を行う為に必要な検査や、輸血用の血液製剤の適正な管理、供給を行っています。人の赤血球にはよく知られたABO式、Rh式の他に数百の血液型が存在し、輸血や妊娠の際にこれらの血液型に対する抗体を産生します。輸血前にこれらの抗体の有無を調べる不規則抗体スクリーニング検査や安全な輸血を受けられるように、患者様と供血者の血液製剤が適合するか調べる交差適合試験を行っております。

さらに輸血によりB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス等に感染する可能性もゼロではなく、輸血の際に感染したかどうか確認する為の輸血前後の感染症の検査も行っています。

生理検査部門

心電図検査

心臓の活動により生じる電気的変動を記録するもので、不整脈(脈の乱れ)や虚血(心臓の血管が細くなったり、詰まったりして血液の流れが悪くなること)など心臓に異常がないかを調べる検査です。通常の安静時心電図検査のほかに、運動をして心電図を記録する負荷心電図検査、24時間の心電図を記録するホルター心電図検査があります。

肺機能検査

肺機能検査は、肺の大きさ、気道の異常などの呼吸機能をみる検査です。基本的な検査として肺活量、努力性肺活量検査を行っています。

超音波検査

超音波検査は超音波を利用し臓器の状態を描出することができます。たとえば腫瘍や石、心臓の動き具合、血管の詰まり具合、血流速度などをリアルタイムでみることができ、苦痛を伴わず検査を行うことができます。当検査室では心臓・頸動脈・腹部・甲状腺・下肢静脈の超音波検査を行っています。
 

脳波検査

脳波検査は脳から生ずる電位変動を頭皮上の電極から記録するものです。てんかん、脳腫瘍、脳損傷、脳血管障害などの診断に際して極めて重要な検査です。

筋電図検査

神経の刺激の伝わる速さを測定する神経伝導検査や、誘発筋電図検査を行っています。

睡眠時無呼吸検査

携帯型の装置を用いて睡眠中の鼻呼吸、気管音、脈拍数、体動、SpO2を記録・解析し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有無を調べます。

精度管理体制

検査結果値の正確性を継続するために実施しています。

■内部精度管理

朝、始業前にコントロール血清及び、コントロール血球を測定し測定値をチェックしています。 生化学検査においては、午後の測定前にもコントロール血清を測定し測定値をチェックしています。

※コントロール血清、コントロール血球の測定
既に値のわかっている血清および血球を測定することで『測定機器や測定試薬に異常がなく正しい測定結果が報告されていること確認する』ために測定をします。

■外部精度管理
日本医師会精度管理調査、日本臨床検査技師会精度管理調査、新潟県臨床衛生技師会精度管理調査

※上記より送られてくる、コントロール血清およびコントロール血球を測定することにより、院内のみならず、外部の施設と比較しても正しい測定結果が報告されていることを確認します。

当検査室は(社)日本臨床衛生検査技師会が認証する「精度保証施設認証制度」の施設です。