看護部のご紹介新人看護師の1日!

認知症治療病棟において、状態観察・検査介助・処置・与薬といった診療の補助と、食事・排泄・入浴・更衣の介助といった療養上の世話の両面から患者さんを支えています。患者さんとうまくコミュニケーションが取れなくて戸惑うこともありましたが、先輩方の真心のこもった看護を目の当たりにして、「たとえ認知症の患者さんであっても表情や態度で伝わる」ということを実感しました。根気よく接していれば、誰とでも信頼関係を築けるものなんです。学生時代の多くの仲間との出会い、そして就職後の病棟スタッフをはじめとする多くの方々の支えがあったからこそ、今の私があるのだと思います。
1日のスケジュール
日勤の場合(8:30〜17:00)
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カルテやカーデックスから本日担当する患者さんの情報をチェック。
申し送りの情報は、病棟スタッフ全員で共有します。
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自力での排泄が困難な患者さんのおむつ交換、もしくは自力で排泄行為が可能な患者さんのトイレ誘導です。月に一度の採血検査のときは、この時間に担当する患者さんの採血を実施します。
患者さんのバイタルサインの測定。主に、体温、脈拍、血圧等を測ります。他のスタッフがバイタルサイン測定担当であれば、口腔ケアや手指洗浄、午前の入浴などを介助することもあります。その後、患者さんにお茶等の水分を配り、自力摂取が困難な患者さんについては介助します。
自力摂取が可能な患者さんについては、食事の際に誤嚥や窒息がないように見守ります。自力摂取が困難な患者さんであれば、食事介助が必要になります。
お昼を交代でとりながら、ステーション内での患者さん、ご家族への対応。電話応対、午後の水分摂取の準備なども仕事の範囲です。
午後の入浴介助、または機能訓練に入り主に体操や風船バレーを行います。それ以外の場合は患者さんの病室を回り、シーツ交換等の環境整備。その後、水分摂取介助、おむつ交換、トイレ誘導など、その方に応じてお手伝いします。
申し送りやその日の記録を書き、退勤。特に発熱など体調の変化を感じた患者さんの情報や注意事項はしっかり伝えておく必要があります。
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私は今、慢性の精神疾患や認知症と内科疾患を合併された方が入院している病棟に所属しています。看護師になるまでも大変でしたが、なってからも努力が必要だということを実感しているところです。技術面の知識が備わっていたとしても、患者さんの状態が変化したときにきちんと状況を説明できないと、医師に適切な判断を仰げないからです。責任のある仕事なので、日々を振り返り、分からないことは先輩に聞くようにしています。
患者さんに「ありがとう」と言ってもらえたときや、患者さんが笑顔になったときは、看護師になって良かったなと思う瞬間です。一人ひとりの患者さんが楽しく生活できるように、これからも明るく元気に患者さんと接していきたいです。
1日のスケジュール
準夜勤の場合(16:30〜1:00)
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早めに出勤して夕食後薬と眠前薬を準備。その後、カーデックスから患者さんの情報収集をケアさんと一緒にチェック。
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患者さんの情報は、きちんと明確に伝えるようにと心がけています。
1時間ごとに巡回します。その際、重症者や発熱で送られた患者さんについては、こまめに検温。気は抜けません。
ホールで夕食配膳、食事の介助、夕食後薬の投与。ケアさんのサポートもあるので、助かっています。
検温後、点滴をしている患者さんに関しては、お声がけして適宜点滴切り替えやロックなどを行っています。睡眠前の薬を投与したり、経管栄養を準備してつなげたり。いろいろとやることがあるので、間違えないようにダブルチェックを徹底。
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基本的なことですが各部屋の人員を確認します。
検温後、患者さんの記録をつけて情報共有し、誰もが現在の状況を把握できるようにしています。
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深夜勤の場合(0:30〜9:00)
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早めに出勤して、朝食後薬の準備をしてから、カーデックスから患者さんの情報をチェック。
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夜は看護師の人数が少ないので、ケアさんと情報を共有して患者さんを見守ります。
1時間毎に巡回しながら、重症者や発熱で送られた人の検温も行います。
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寝たきりの患者さんのおむつ交換が主な仕事です。
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急ぎの採血検査の場合は、朝方でも対応しなければなりません。
フォーレ挿入中の患者さんの尿量を確認してから破棄します。経管栄養の準備・施行してから、食事のできる患者さんをホールに連れて行きます。
血圧測定、食前薬を投与後、早番の人へ申し送りをします。
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朝食配膳、食事の介助、朝食後薬の投与。その後、お膳を下げて患者さんを部屋に戻します。人数が少ないので朝は忙しいけれども、少しは成長して深夜勤をこなせるようになりました。
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朝、患者さんのお顔を見ると、ほっとします。